DEATH RIDE 2010悶絶参戦レポート② いよいよ本番スタート!暗黒の中をファーストパスへ
7月10日土曜日、いよいよデスライド本番の日がやってきた。
あたりはまだ真っ暗
スタートは5時半ということになっていたのだが、過去のPhotoギャラリーページを見るともっと早い時間の走行写真もあったりして、どうも5時半以前に走り出しているような感じもあったので、朝3時から朝食を食べて3時半に出発、4時10分にタートルロックに到着。すでに会場に用意された駐車場は満車で入れない。駐車場に入れない車は両側の道沿いにずらっと並んで停めている。さらに驚いたのは、まだ4時過ぎなのに、会場出口からすでに真っ暗の中を走り出しているライダー達が次々にいたことだ。
それってありなの?
街灯もなにもない真っ暗闇の中をスタート
なるべく近いところの道路脇に車を止めて出発の準備をしてバイクで会場に行く。スタート時のチェックをしている感じもなく、近くにいたスタッフにもうスタートしてもいいのかと尋ねたら「かまわない」ということなので、4:30に我々もスタートする。
もちろんまだあたりは真っ暗だし街灯も何もない。しかも冬のような寒さである。日中は激暑くなることはわかっているので、基本的には夏ウェアで、その上に防寒&防風対策用のウェアを着込んでのスタートだが、ホントに寒い。気温は摂氏10度位なのだが、サイクルコンピューターのデータをあとで調べたところ、最低気温は6度にもなっていた。
スタート直後からはしばらく下りが続くので風を受けながらの走行はウインドブレーカーを着ていても寒い。幸い持っていたアームウォーマーをすぐにつけて腕の寒さはなんとかなったが、夏用の指きりタイプのグローブしか持っていなかったので指が凍てつくように寒いのだ。しかも辺りは家もなにもないので全く明かりがない真っ暗闇で、自分や他のライダーの前照灯に照らされる道路のセンターラインや道路脇に立っているりフレクターポールだけが頼り。路面をちゃんと照らせるライトもつけてはいたがスピードが出ていると路面のギャップをちゃんと察知してよけている間もない状況。しかしアメリカ人ライダー達はほとんどライトもつけてないような状況にもかまわずすっ飛ばしていくのから凄い。
一部昇りがあるものの全体的には下り基調で約13km地点のMoniter Passへ左折するポイントに到着、すでに誘導スタッフが左折の案内を暗い中でしている。ここからが最初のヒルクライムである。まだ身体が冷えていてアップできてない状況で登りはじめて行く。
東の空は徐々に薄ら明かりがさしてきている。
すでに日の出で空は明るくなっている
登りはじめて少しのところで最初のアクシデントライダーに遭遇。なんと道の脇に停まり、仁王立ちするように道路に向かってたち、手には切れたチェーンを握りしめている。こんな早々にチェーントラブルとは・・・
チェーン切り持っているのだろうか・・・ と心配するものの、その絵に思わず笑ってしまいそうになったが、そんなことにはかまっている暇はない。ひたすら登っていく。最初はまだ斜度はあまりきつくなく、所々に7~9度位になるものの、平均すると5~6度前後の坂が延々続くのである。
途中一箇所トイレポイントがあり、そこに立ち寄り、すぐにまた走り出す。まだスタート定刻の5時半前だというのに多くのライダー達がすでに続々走ってきている。東の空から日の出が近づき段々と明るくなってくる。
まだ寒いのでウインドブレーカーを着ている
ヒルクライムの後半は7~8度近くにきつめの坂が延々と続く中、パワーのあるアメリカ人ライダー達に抜かれながらも800m強の高度差を登りきり、6時45分、スタートから約2時間ちょっとで25km地点のMonitor Pass頂上付近のレストポイントに到着。もうすでに朝日が出ていて夜は完全に明けている。
ここで最初の通過チェックが行われ、到着したライダーがゼッケンにファーストパス通過のステッカーを貼ってもらっていく。
このステッカーを5枚集めてゴールすれば栄えあるファイブパスの完走者、というわけだ。
朝日を浴びるMoniterPass頂上のレストポイントに多くのライダー達が続々と到着
ここで同行のtattsが膝の不調を訴える。このところのロングライドでは全然問題なかったのだが、どうやらここまでの気温の低さがまずかったようだ。過去に雨で寒かった佐渡や2月のブルベなど、寒い時期のライドで何度か持病の膝痛に見舞われ涙を飲んだのだが、その爆弾が今回の予想を越えた朝の寒さに爆発してしまったらしい。
とりあえずここからは下りになるので、様子を見るということで、そのまま先に進むことにして、まずは飲料や食料を補給。補給食は多彩で、バナナ、オレンジ、スイカなどのフルーツのほかにクッキーやスナック類などいろんな種類が用意されている。飲み物も水やスポーツドリンクはもちろん、コーラやスプライトなどのロングライドでの珍しいソーダ類、さらには野菜ジュースV8もある。
ここで休憩と補給を手短に済ませ、続々とエイドステーションに到着してくるライダー達を後に、フリーウエイ395号との交差点までの10マイルくらいの下りを一気に駆け下りていく。
ここからの下りは爽快だ。今回のコースで一番標高の低い地点まで一気に下りきるコースで、山は裸山なのでコースの見通しはよく、スピードを出しやすい。車は朝の5時半から午後3時までは第1から第4パスまでの全コースは完全に通行止めになっているので、大会関係車両以外が通行することはなく、その点では対向車を気にすることもなく安心して下っていけるのだが、ガードレールもなにもない道で、しかも道路の路面にはギャップがあったりするので、決して日本のアスファルト道路のようには安心して高速で飛ばすのは危険で、大胆かつ慎重に、である。
しかし命知らず(?)の地元アメリカンライダー達は猛然とかっとばしている連中も多い。下りはじめて少しすると、もう登り車線側には降りきって反対側からの第2パスを登ってきているライダー達が増えてくる。我々も定時より1時間早い4時半にスタートしたというのに、「こいつらは一体何時にスタートしてるんだ?」と思ってしまうくらい、ワサワサと登ってくる集団が増えてきだす。
それを尻目に17kmの長い下り坂を約25分で一気に駆け下り、標高差900m下の折返し点までの豪快なダウンヒルを堪能!(というかここまで下りが延々と続くとさすがに疲れるのだが。)
到着した395号線との交差点にあるTOPAZレストポイントは第二チェックポイントになっていて、ここでセカンドパスクリアの2枚目のステッカーをゼッケンにつけてもらう。
セカンドパス途中。Moniter Passを降りきったところのTOPAZレストポイント。かなりの賑わいである。
到着時刻は7:20、レストポイントはかなりのライダー達で賑わっている。膝痛を訴えていたtattsは最初痛んでいた左膝をかばうようにライドしていたことで右膝まで痛みが出だしたとのこと。
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