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かつては「雨のピークス」という異名（？）まであったThe PEAKS。
今回のラウンド10榛名山は「修行ステージ」というほどのかつてない厳しいラウンドで、天候のコンディションが命運を分けることになるので、開催前から天気予報を毎日の様に確認し、一喜一憂。早まる梅雨入りに直前まで雨のリスクが消えないままに、ついに本番前日を迎えて現地入り。

前日の受付は絶好のドピーカンの天候となり、そして本番当日もスタートゴール地点の榛名湖畔多目的広場は絶好のコンディションでのスタート時間を迎えることができました。
過去最高人数が集まったラウンド10、6時半の一般エントリーからはじまり、変態増しエントリーからド変態増しエントリーへと、多くの参加者達が各チェックポイントに向け下山していきました。
榛名湖から5方向に向けて山をくだり、すぐに登り返すというThe PEAKSでしか味わうことのできない「ダウン＆アップ5連発」。
当初のコースから、一部道路状況の変化によりコース変更を余儀なくされ、距離が短縮されたことを受けて制限時間を変更したり、また、いつもは序盤に設定している変態やド変態の「増し」の部分が、後半ラスト前にせざるを得なくなったことなど、様々な状況の変化で、参加者の皆さんを翻弄することになってしまいましたが、それでもライドコンディションとしては申し分もない天候と、ドライコンディションの路面で本番を終えることができたことは、何よりでした。
心配していた雨もゴール終了時間後からポツポツしだして、夜には本降りになり、そのまま月曜は朝から激しい雨での梅雨入りとなったので、その点では、「まさに悪運の強さ」が発揮されたラウンドになりました。本番明けて翌朝の天候では多くの方がDNSされていたことでしょうし、それ以前に開催中止の判断をしていたかもしれない状況でしたので、まさにギリギリの開催だったと思います。

今回は残念ながらST2へのルート中、コーナーに砂が浮いた箇所で滑って転倒した方と、それに巻き込まれた方による事故が1件発生してしまいましたが、それ以外にも路面状況がよくない箇所も色々あったにも関わらずに、無事走り抜けてくれた参加者の皆さんに感謝いたします。
スタートしてから、ゴールまで途中4回スタート/ゴール地点を通るようにコースを設定したために、力尽きて途中でDNFを決めた方も多く、またカットオフタイムに泣いた方もいました。
ラストST5の激坂を超えてゴールまで走り抜けた方もゴール制限時間になんとか間に合った方もいれば、最後まで走り抜いたにもかかわらず残念ながら時間に間に合わず、惜しくもフィニッシャーとして認定されずに悔し涙を飲んだ方も何人もいらっしゃいました。
今回も悲喜交々のドラマが数多く生まれたThe PEAKS。
見事完走をもぎ取った方も、残念ながら完走を逃した方も、このハードなラウンド10に挑み、激坂に悶絶しながらも力の限り走ってくれた全てのチャレンジャーの皆さんをリスペクトし、感謝を捧げます。

次回は9月4日に、初の関西開催となるラウンド11奈良吉野。今回とは全く違う表情を持つコースでの新しいラウンドに、ぜひ多くの坂バカの皆さんが挑んでくれることを心よりお待ちしています。
また関東圏からのチャレンジをされる方向けに、現地往復夜行バスツアーも催行予定で現在参加者募集中ですので、ぜひご利用ください。

最後になりますが、今回も多くの皆さんにご協力いただき開催することができました。
「榛名観光協会」「榛名湖旅館組合」「レストラン白樺亭」「旅館高原」にご協力いただいたことを感謝いたします。また、いつものことながら、自転車乗りでありながら、参加者の皆さんをサポートし応援することに協力してくれた素晴らしいスタッフ達にも心からの感謝を捧げたいと思います。

それではまたラウンド11奈良吉野でお会いしましょう！