Dingleのじこまんな話し〜その①
シングルスピードバイクで出かけると困る事が有る。もちろんそれは私のエンジンがヘボいからなので、誰もが困っていることではない。
“平地移動”=つまりトレイルへのアプローチが5〜6kmとか、土手の超フラットなグラベルサイクリングなど、どちらかというと重た目のギアでぶっ飛ばしたいのだが、いつものトレイル用ギア比(32X23:1.39)ではいくら一生懸命高ケイデンスで漕いでもたかが知れたスピード。もちろんギアードに着いて行けるはずもなく、自然とそういった移動があるサイクリングから遠のくことになる。本来、どこにでも行ける、どこででもイケるのがMTBのはず。しかし……そんなジレンマを解消して(くれるかもしれない)のがギアのディングル化なのだ。
ディングルとは前2枚のチェンリング、後ろ2枚のコグを装着し、その時々の状況に応じてそれらギア比の違うセットにチェーンを掛け替えることができるセッティングのことを言う。
比較的フラットを長距離移動したい時は重い方、ダートやオフ区間は軽い方。しかし何で?と普通のバイク乗りの方々は言われるだろう。その通り。だったらギアードでいいじゃんてことになる。
ところがそれはちょっと違うのだ。シングルスピーダーはあくまでシングルの良さを楽しみたいからシングルを乗っているのであって、いつでも変速可能なギアードとはそのコンセプトやテクニックが全く別世界なのだ。そのあたりは、実際にシングルスピードバイクを味わってもらわないと、何とも口で語り尽くせないのだ。
ちなみに自分のMXR(モンスタークロス)はアウターが前35x後20:1.75、インナーが前32x後ろ23:1.39。CX(グラベルロード)はアウターが前38x後ろ18:2.11、インナーが前34x後ろ22:1.54。
CXの方は、ロードの前50x後23:2.17とほぼ同じ。つまり、余程ぶっ飛ばされない限り通常のMTBであれば平地移動も理論上問題なく着いて行けることになる。
てな、ノウガキはどうでもいいのだが、要はどこにでも行けるバイクセッティングが欲しかったのだ。
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