The PEAKSラウンド6熱海2開催御礼
9月6日 日曜日、前日の暑い晴天とはうって変わり、願いむなしく夜明け前から雨が降る状況は、かつて「雨のピークス」と参加者達に言わしめたラウンド1や2を思い起こさせてくれました。無情にも降り注ぐ雨が、波乱のラウンド6の前途多難を予感させてくれ、スタート準備を進めながらも、天候が好転してくれることを祈っていました。
ラウンド6熱海2は、2018年9月に開催するはずだったのが、悪天候により無念の開催前日の開催中止決定という結果に終わってしまい、そのリベンジとして、一番天候が安定していて台風などの恐れもない5月下旬に万全を期して開催を決めたのがラウンド6-2020でした。
しかしそのラウンド6-2020も、新型コロナウイルスの感染拡大という誰もが予期できない事態に陥り、開催を断念せざるをえなくなってしまい、それでも「連続開催中止は避けないといけない」との思いで、9月6日に延期させてもらいました。
緊急事態宣言が解除され、外出自粛が解かれ、サイクリスト達がライドをできるようになったものの、コロナ禍が続く中、本当に延期した9月に開催できるのか、開催するべきなのか、中止すべきなのか、目まぐるしく状況が変化していく中、ほとんどのライドイベントが開催中止を決定している状況で、それでも9/6に開催することを決めて発表したのは、7月4日です。
賛否両論があることはわかっていましたので、この状況で開催に踏み切ることに対しての自分たちの考え方をサイトで皆さんにお伝えしました。
しかしその時はまだ感染の第二波が大きくなっていく前でした。
その後緊急事態宣言時よりも多くの陽性患者が出てくる第二波が拡大し、開催を決め発表したものの本当に開催していいのか、という問いはずっと頭の中にありました。
とは言え、長すぎた梅雨明けから一転した記録的な猛暑の中にもかかわらず、エントリーしてくれた皆さんが、熱中症のリスクと戦いながら、坂トレやコース試走しているのを知っていましたので、コロナ禍で参加を断念された方に申し訳ない気持ちはありながらも、The PEAKSにかけてくれる方のためになんとか開催したいという思いで準備を進めました。
もちろんクラスター感染が発生することを防がないといけないので、今回は新型コロナウイルス感染拡大防止のためにできる限りの対策を行いました。
参加者の皆さんに不自由を強いたこともありますし、スタッフのみんなのオペレーションを複雑にして負荷が増したこともあります。
それでも「開催できれば!」という可能性にかけたのです。
それにもかかわらず、今度は天候という大きな脅威が襲いかかってくるのです。
台風9号が通り過ぎてくれて胸を撫でおろす間も無く、超強大な勢力と言われる台風10号の影響で不安定な大気が招いた雨は、5:30のスタート時にはややおさまってくれたものの、その後も土砂降りになったり小降りになったかと思えば、晴れ間がでて日差しが強くなってきたり、そしてまた土砂降りへと、本当に目まぐるしく天候が変わっていきました。局地的な天候変化は、ルート上の場所や時間で変化を繰り返し、「ヒルクライム中は土砂降りでダウンヒル中は小降りや晴れ」というラッキーなタイミングになってくれた参加者もいれば、その逆に土砂降りの中、視界もほとんどない状況でのダウンヒルに苦しむことが多かった方も大勢いたことでしょう。
ラウンド6熱海2のコースは、他のラウンドよりも斜度のキツい激坂が多いので、雨の中での下りではブレーキが効かなくなったり、ブレーキングでホイールがロックしてバランスを崩したりとかなり危険な状況になった方も多かったことと思います。転倒落車された方も何人かいらっしゃいましたし、そういう意味では雨のなかったラウンド3熱海よりも、天候的にはかなりのバッドコンディションに、実力を発揮できずにリタイヤを余儀なくされたツワモノライダーも沢山いました。
参加するだけでもハードなThe PEAKS。その中でも最もハードなコースの熱海でのラウンドなのに、新型コロナウイルスと悪天候という悪条件テンコ盛り、という厳しい状況での開催になってしまいましたが、それでもめげずに最後まで諦めずに走り抜いてゴールした皆さんの最高の笑顔は、まぶしいくらいに輝いていて、開催させてもらって本当によかったと私たちに思わせてくれました。
今回は制限時間ギリギリでゴールに辿り着き感激の涙を流された方もいましたし、惜しくもわずかに制限時間に間に合わずに悔し涙を流した方もいました。
それだけシビアなラウンドだったと思います。
見事にフィニッシャーの栄誉に輝いた皆さん、本当におめでとうございます。素晴らしい偉業だと思います。
そして残念ながらカットオフタイムに引っかかったりゴールで間に合わなかった方も、途中安全のためにライドを中止して戻って来られた方も本当にお疲れさまでした。
また、受付はしたものの朝の天候で参加を見送った方も、天候や新型コロナの感染防止のために参加を辞退されて無念な思いをした方も、エントリーしてくれた全ての皆さんに感謝をいたします。
今回、完走をもぎ取ることが敵わなかった皆さんは、来年のラウンド8奥日光や、さらにその後に予定しているラウンド9で、ぜひリベンジを果たしてください。
来年もコロナ禍は続くことでしょう。
それでも、The PEAKSを愛し、自分の全てをかけてチャレンジしてくれる皆さんがいる限り、私たちも新たな「日本最強!最悪!」なステージを用意して皆さんを叩きのめして(?)あげたいという思いで頑張って開催していきたいと思います。ぜひまた次のラウンドで皆さんにお会いしましょう!!
最後になりますが、今回も多くの皆さんにご協力いただき開催することができました。
「かんぽの宿熱海の皆さん」「スルガ銀行サイクルステーションの皆さん」山伏峠「パラフィールド」、亀石峠「亀石屋」、箱根峠「伊豆箱根鉄道」にご協力いただいたことを感謝いたします。また、いつものことながら、自転車乗りでありながら、参加者の皆さんをサポートし応援することに協力してくれた素晴らしいスタッフの皆さんにも心からの感謝を捧げたいと思います。
P.S.
皆さんが気になっている今回の完走率など、なるべく早く集計結果をお伝えしたいと思いますが、発表まで少し時間をいただければと思います。
またThe PEAKS名物のひとつでもある全記述式の参加者アンケートも準備出来次第、参加した皆さんにお願いしたいと思っていますので、その節はご協力いただき、ありったけの思いを聞かせていただければ幸いです。
<おまけ>
6日に熱海新聞の記者の方が来て、お話をさせていただき、記事を書いてくれたのが、9/7朝刊に掲載されました。
まさかの一面トップ記事になるとは思ってもいませんでしたが・・・
スポーツサイクル専門メディアではないと、自転車イベントをみんな「レース」と言ってしまったり、間違った書き方をされることが多いので、かなり長々と話して理解してもらおうと努力はしたので、「自転車愛好家」という言葉は好きではないですが、割と許容範囲の書き方をしてくれたのではないか、と思います。
なんと「変態」とか「ド変態」というワードまで使ってくれているのには驚きましたが。(^_^;)
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